何もない白い壁の上にハノイの風景がだんだん浮き上がってくる
何もない白い壁の上にハノイの風景がだんだん浮き上がってくる
9月20日からスタートのギャラリーバウハウスでの私の個展ハノイディエンビエンフーの設営に立ち会う。最初にびっくりしたのは我々にとってギャラリーの白い壁を見ると言うのは非常に珍しい機会であることだ。
^ ^そこにセレクトされたフレームが床に置かれていく。それを端から見るわけだなこれが1番写真展の嬉しい瞬間だ。
写真集やっているプロセスに比較してみる と印刷が終わって最初の見本が刷り上がってきたときの気分に非常に近い。精神が高揚をすると言うやつである。こんな風景を自分が見ていたのかとびっくりする。
それはセレクションの恵みと言うやつで今回の写真展の展示でもそーゆー隣同士の写真が響きあってハーモニーを作り出すと言うところが何カ所もあった。
これは撮影者本人は気がつかないことでまさに小滝ディレクターのパワーによるものなのである。
写真の展覧会は写真集に比較して何が良い良いかと言えばある一定時間が経過すると展示したものは後に残らないと言う点であるかもしれない。
写真集はそうは行かずに長く残ってしまうから時間軸に対して強いということもできるが要するに別の見方をすれば時間軸上で後の世の中になって恥をさらすと言うことになるわけだ。