ニコライ堂はテーマパークである
1月14日のブラパチワークショップで4番目に行ったところがニコライ堂だった。日本で有名なロシア正教会である。思い出したのは以前フィンランドのヘルシンキの有名なロシア正教会であった。この正教会はフィンランドで最大の規模を持つものなのだが何かコピー感覚がそこに感じられるのである。そのコピー感覚が何であるかと言えば例えばヨーロッパから成田空港に着いて都心にリムジンで向かっているときに現れるシンデレラ城である。
あれは全くいただけなくてもともとミュンヘンのノイシュバンシュタイン城でも私は苦手な位であるからそれをさらにコピーしたのはアレルギーが起きてしまう。その証拠に私は未だにディズニーランドには行っていない。
ヘルシンキのロシア正教会もそうなのだが様式だけが見えてしまうと言う感じなのだ。数年前に仕事でサンクトペテルブルグに行った。アレクサンドルネフスキーの修道院も訪問した。モスクワの周辺をリング状に取り巻いている1連の修道院の群れも取材して歩いた。これは黄金のリングと言うのである。
別にロシアが本物でフィンランドやニコライ堂が偽物と言うつもりは全くない。
でもロシアで宗教を保ってきたロシア正教会とコンドル先生が明治に作ったニコライ堂とはやはり違うように思える。
宗教的施設が異国でそれがテーマパークのように見えるというのは本来の宗教建築のあり方である事は間違いなさそうだ。😎