フォト

ギャラリーバウハウスの展示

オンラインギャラリー

バナー

チョートクカメラ塾ブログ

Chotokuぶらり パチ塾

無料ブログはココログ

« オーストリアウィーンの初雪 | トップページ | ギャラリーバウハウスの赤い柊 »

2017年12月 2日 (土)

つげ義春さんはスーパースター

つげ義春さんはスーパースター。開催中のギャラリーバウハウスでオーナーの小滝さんと話をしていた。話題がつげ義春さんのことになった。我々の時代はまさにつげ義春の漫画を軸にして回転したわけである。
彼の漫画はもちろん素晴らしいが彼が撮影する写真がいいと言う話になった。確かキャノンの古いレンジファインダーのカメラか何かで寂れた温泉場などを撮っている写真が良いのである。

小滝さんと2人でつげさんに私の写真展の案内状を送ろうと言うことに話が決まった。それでその翌日にギャラリストの村田さんが宛名を書いた葉書を持ってきた。一筆書き加えようと思ってちょっと考えた。つげさんは記憶が良いから私の事は覚えていると思うがそのキーワードとして次のように書いた。

写真展の案内状を送りします。ミランダTの田中長徳です。

話は80年代にさかのぼるが私は義春さんと個人的な親交があった。最初に電話をかけてきたのはなんとつげさんの方なのである。自分から名前は名乗らなかったけどその人はつげさんとすぐ私にはわかった。義春さんは調布の多摩川住宅にお住まいで私もそこに住んでいた。それで時々団地中央と言う商店街にある喫茶店でお目にかかってカメラの話をした。

つげさんはジーパンにカッターシャツで下駄を履いてきた。第一人称を自分はと言うのである。何か運動部的な言い方であるがそれが面白かった。

もちろん漫画の話などはしやしない。もっぱらつげさんが当時興味を持っていた国産のクラシックカメラの話なのである。そこら辺の事はつげさんの作品カメラを売るに触れられている。

何回目かに団地中央の喫茶店で会ったときにつげさんはミランダTを探してきてくださいと私に頼んだ。私は1982年から1年間文部省文化庁の派遣員芸術家としてニューヨークに行ってニューヨーク近代美術館で写真を研究する予定だったのである。

マンハッタンに到着してグランドセントラルステーションのコンコースにあるカメラのスワップ会場でそのカメラを手に入れた。
ほぼ1年後につげさんに連絡をしてそのカメラを多摩川住宅の2階のお住まいに持っていった。その時義春さんが私を団地のにかいの3畳の部屋の彼が仕事をしている場所に入れてくれたのである。これは感激だった。
仕事机と本棚の外には何もないような部屋であった。その本棚の中は本ではなくてカメラがいっぱい詰まっていた。カメラをお見せして義春さんは私に値段を聞いた。20,000円ですと私は言った。

そうしたら義春さんは台所のほうに顔を向けて20,000円だってと大きな声を上げたのである。
それではいただいておいたらと奥さんからの声がかかって奥さんは財布からお金を出して私に払ってくれた。何か無能の人の映画の中のワンシーンのような感じがした。

« オーストリアウィーンの初雪 | トップページ | ギャラリーバウハウスの赤い柊 »

ごあいさつ

  • 2016/6/30 フォトメンタリーさんとの契約が終了しました。ありがとうございました。
  • リニューアルのごあいさつ 本日より「冠スポンサー」にPHOTOMENTARYさんをお迎えして「PHOTOMENTARYチョートクカメラ日記」がスタートします。 オリンパスさんには長年のサポートまことに有り難うございました。 今後ともご愛読のほどよろしくお願いします。 2014年10月16日@@@田中長徳 ^^^^^^^^^^^^ チョートクカメラ日記は最初は2001年5月、月刊「カメラジャーナル」上の月一度の「紙の上の日記」としてスタートしました。 2003年7月から「MJチョートクカメラ日記」として本格的に始動し、総計650万ページビューを超えるオンラインカメラ日記に育ちました。 これも皆様のご支援のおかげです。 本日「冠スポンサー」が、初代メデイアジョイさん、二代目駒村商会さんに続き、オリンパスさんにバトンタッチして、新規のスタートをきりました。 デジタルカメラの未来と、銀塩カメラの未来を縦横に語って行く 「PEN PENチョートクカメラ日記」を 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。 2009年12月17日 @@@田中長徳  
2017年12月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31