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2017年9月23日 (土)

Argus C3を忘れない

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1,960年代に一世を風靡した写真集にコンテンポラリーフォトグラファーズと言うのがあった。ハードカバーで四角い薄い本で銀座のJena書店に争って我々学生は買いに行ったものだ。

その数人の写真家の1人にDuaine Mikelsがいたのである。

遊び友達の須田一政さんなどと話題になったのがDuaine Mikelsはアーガスカメラを使っていると言うことであった。黒い真四角な弁当箱のような格好のカメラでちょっと見るとコンタックスに似ているが本体はベークライトなのである。

当時の日本はアメリカの軍人が制服で歩けるような国であった。それで銀座などでセーラー服を着たセーラーさんがこの黒い四角いカメラを頑丈な革ケースに入れて肩から斜めに下げているのがかっこよかった。

私の初任給が35,000の時このカメラは中古で10,000円したから大変な値段である。でも手に入れた。
Duaine Mikelsがすごいと思ったのは彼はこのカメラを友人から借りてまだ鉄のカーテンの彼方であった当時のソ連を旅しているのである。
アマチュアみたいなカメラアングルでピオネールの制服を着た少女とかグレコローマンのレスリングの選手を取ったりしているのだ。

当時のわれわれはライカカメラに35ミリのレンズをつけてスナップショットの美学とやらを追求したりしていたからわれわれはすでに極東の時代おくれの写真学生であると言うことが明らかになったのである。

だからこのカメラに出会って横位置で普通の風景を撮ると実はすごい写真が撮れると言うことを私は教えてもらったのだ。

1970年と言えばまだ若くて売り出し中の切れ者の松岡正剛さんがいた。彼が作ったoffと言う真面目な写真集にも私はアーガスカメラで撮った写真を掲載した。

だから私はアーガスを忘れない。

40歳の時にアメリカのミシガン州のChamber of Commerceから招待されてミシガンの人が一生かかって移動するだけの量をミシガンで旅した。
本当は永井荷風の卒業したカラマズーカレッジを取材に行ったのである。カレッジの偉い人から学籍簿を見せてもらったりして私は大満足であった。東洋人が珍しくきたと言うのでローカルペーパーに私のことが紹介されたがそれは極めて人間的でジャーナリストの田中は90度もあるのにプルオーバーをきていたとあった。

そのついでにアーガスを作っている街ミシガン州のアンアーバーを訪問した。行く直前まで私はそれは工業都市だと思って行ったのに行ったら大学がたくさんある学園都市などでちょっと意外だった。
私は先入観でユージンスミスが撮影したピッツバーグあたりを頭に入れていたのだ。

Duaine Mikels は他のシリーズではニコンFに28ミリををつけたのも使っていた。
当時私は広告代理店の1年生でクライアントは日本光学であったからニコンFも持っていた。それで少なくとも国際的な写真家と機材だけは同じレベルに達していたのである。

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