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2017年7月22日 (土)

宝田久人写真展ギャラリーシリウス ベルファストのくわえたばこの少年

ベルファストのくわえたばこの少年Img_3780

最近ギャラリーバウハウスで非常に有意義なAtgetの写真展をやった稲垣さんから新宿のギャラリーシリウスで7月20日からスタートした宝田の写真展のレセプションに案内された。

稲垣さんはなくなった宝田のアシスタントを長く勤めていたのである。新宿のギャラリーシリウスと言うのは2001年にできたらしいが私はギャラリーには行かない主義だから全く知らなかった。そこで宝田の20歳代の仕事を見た。

見てびっくりした。
私は世界中でおそらく1,001以上のギャラリーとかミュージアムは回っているはずであるがとにかくプリントのクオリティーが高い。
宝田の外見の印象からすると細巻きの葉巻をくゆらせらせている正体不明のじじいなのであるがこういうGJからどうしてこんな素晴らしいプリントが生まれたのかびっくりしてしまう。

荒木もそうであるけれど宝田にも何か東京人独特の実はシャイなのだが外見で突っ張るようなところがある。それはそれで良い。それよりはるかに重要なのは宝田の仕事は素晴らしいことであった。

スナップシューターとしての宝田のレベルと言うのはオランダの写真家江戸バンデルエルスケンと同等なのである。しかしエルスケンの方が政治的な嫌みをその背景に持っているからわずかの差で宝田が勝っているということを発見した。

これはレセプションでの大発見だった。

彼が撮影した場所は世界中に及んでいるのが1番感心したのは当時の世界の東西とか南北問題など最初から全く無視して ただただ単に素敵な人間の笑顔にアプローチしている点にある。そこが素晴らしい。
民族も国家も一切なくなったように見えるのが素晴らしい。

70年代の写真家の仕事と言うのは評価されるのは政治的な視点に目覚めているということにあった。ところが宝田の場合はもっともっとレベルが高いので最初からそんなのは問題にしていないのである。

例えばロバートフランクは深い意味ではユダヤ人の問題に肉薄した結果写真集アメリカ人を出したわけだがそういうのも宝田の場合は無視している。つまり無味乾燥あっけらかん合法磊落なのである。

ベルファストと言えば丼マッカランなどが撮影して死ぬか生きるかの大変な戦争大都会なのであった。
ところが宝田の3人横並びの少年のショットはそんな事はどうでもいいと言うような視点なのである。
そのフレキシブルな感じがとても良いと思った。

左に立っているくわえタバコの少年に私は恋をしたのであるが複写させてもらってクローズアップするとどうもくわえタバコではなくてボールペンにも見える。

でもそれは大した問題ではなくて少年のくせにボールペンを口にしてタバコのように見せると言うのは本当の男であろう。
アシスタントの稲垣さんで思い出したが私が尊敬する稲垣足穂の場合大手の出版社に著者写真を頼まれてボール紙を丸めて作った葉巻を口にくわえている。母でなアロハシャツはこれは奥さんからの借り物だったそうだ。

今見るべき重要な写真展である。
宝田が偉いのはいわゆる功成り名遂げた写真家になる道を選ばなかったところにある。

伝統文化継承者とか人間国宝になってしまってはおしまいである。

写真展は 7月26日まで。

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