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2017年6月11日 (日)

チョートクカメラ塾 ドメイン移行中につきこちらで

晴れたらライカ
雨ならデジカメ

こんにちは。チョートクカメラ塾です。

カメラで本気出す。
カメラに本気出す。
これが我らのモットーです。

晴れたらライカ。
雨ならデジカメ。

これは実は10年ほど前に岩波書店から出した私の単行本のタイトルなんです。思いつきでつけたタイトルでした。
普通私は単行本を出すときは編集長に相談してあるいは編集長にタイトルを提供していただくのですが、この時は自分でアイデアを出しました。

タイトルとしては座りが悪いのですが、意表をつくタイトルなので本はそこそこに売れました。

これから梅雨の季節になるので撮影には気を使いますね。
まず1年で1番憂鬱な撮影の時期です。
梅雨の雨の中でフイルムを交換すると言うのは私のように半世紀撮影に慣れていてもやはり面倒なものです。
デジタルカメラの最大の利点はそれまで雨の日のフィルム交換を躊躇させていたと言う長いカメラの操作の歴史を一挙に簡単にしてしまったことにあります。

カードをカードスロットに差し込めばそれだけでもうスタンバイ。すぐに撮影に専念することができます。

フイルムカメラでフイルムを装填すると言うのは既にプロフェッショナルなテクニックでした。1,960年代にベトナムの1連の報道取材で大活躍した国際的フォトジャーナリスト岡村昭彦はベトナムのデルタ地帯をアメリカ軍と一緒に何日も行軍しました。

誰が愛用したのはクラシックなライカのM2とM3でした。パトロール本体から落伍することはできませんから岡村はジャングル地帯を歩きながらライカのフイルムを交換したのです。
口で言うと何でもないようですがこれ実際にやってみると凄い体験談ですね。私も真似をして無残な結果に終わりました

しかも単に歩きながらフィルム交換するだけではいつどこからベトコンの狙撃があるかもしれません。そういう極めて緊張した状況下でのフィルム交換でした。

今の時代の近代戦と言うのは実は戦闘が目に見えないものだといえます。でも一方でフィルム交換に気をとられていて自分の命を失うと言うようなリスクは大幅に減ったと思います。

何しろ膨大なサイズのメモリをカードスロットに入れておけばそれで1,000枚も2,000枚も撮影ができますからね。戦争写真に限らず全ての写真の撮影の分野でこれはノーベル賞ものだと思います。

デジタルカメラの画像データの管理とフィルムカメラのフイルムの管理。これを比較してみるのはとても面白いことです。デジタルカメラの問題点はいくらでも撮影ができるので逆に撮影に区切りと言うものがありません。

一方でフィルムカメラの場合は例えば35ミリフィルムを使うライカであればとりあえず36枚撮影本たところでフイルムを巻き戻して、さて次の1歩はどのようモチーフにアプローチしようかなどと、写真家は考えているわけです。

一方でデジタルカメラにはこのちょっと
息を吐いて考えるゆとりが全くありません。

連続してとるならばそのカードの容量目一杯何の問題もなく連射してしまうからです。
言い方を変えるといつでも簡単にたくさんと
れているカードの装填は良いのだけれども、逆にけじめのない撮影になってしまうと言う事ですね。

最近は私はヨーロッパに行くのをやめてもっぱら東京をテーマに撮影しています。
そのテーマは 「新東京人」と言うのです。

尊敬する写真家、高梨豊さんが東京オリンピックの直後に素晴らしい東京のドキュメントを戻しました。
それが作品「東京人」でした。

それはカ特集で30数ページ掲載されたのですが、私の教科書のようなものです。それで私は高梨さんの後を継いでそのパートツーを撮影しようと思い立ったのはこの間高梨さんにお目にかかっていろいろサジェスチョンを受けたからでした。

さてカメラです。

こういう新古典派の仕事をやるにはやはり大先輩と同じカメラを使うべきだと最初に考えました。つまりフイルムを使うライカで全編を撮影しようと言うことなのです。

シリーズはスタートしてまだ2週間です。これにはバックグランドがあるのです。70歳になった私は東京都シルバーパスをゲットしました。考えてみればこれは東京都が私の撮影を全面的にサポートしてくれるようなものです。
東京都に感謝ですね。

都営地下鉄線とそれに接続する各社のバスをフルに活用して今まで行ったことのないような東京の周辺部を撮影しています。
今までなら晴れた日にライカでとって雨の日はフィルム交換が面倒だから、デジタルカメラと言うセオリーでしたが、新しいモチーフを得て私はハイになっているのでそんな事は全く考えません。雨の日でも楽しくフイルム交換をしています。

ただし岡村昭彦さんのようにベトナム戦争の取材の時にメコンデルタ地帯を歩きながら、フィルム交換をすると言うのは、いまだに達成されていません。

ちゃんと雨の降ってない軒下に身を寄せてフィルム交換をしています。考えてみればフィルム交換て撮影より大事なんですね。

この間パリで私が十数人の生徒さんにワークショップを行った時に 、ワークショップの先生がカメラを持ってないのは格好悪いと言うので、パリのギャラリーのオーナーが私に1台のライカ
のモータードライブ付きを貸してくれました。

彼はライカの操作に慣れていましたらその場で1本のフイルムを装填して私に渡してくれたのです。

私も時差ぼけで注意が散漫だったのでその借りたライカででワークショップで撮影をしました。ところがびっくり仰天。

フイルム装填がいい加減だったので一枚もとれていませんでした。ライカを使って半世紀になるのにこのザマです。ですからますますフイルム装填の大事さが身を持って体験できました。

それではまた次回のカメラ塾でお目にかかりましょう。

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ごあいさつ

  • 2016/6/30 フォトメンタリーさんとの契約が終了しました。ありがとうございました。
  • リニューアルのごあいさつ 本日より「冠スポンサー」にPHOTOMENTARYさんをお迎えして「PHOTOMENTARYチョートクカメラ日記」がスタートします。 オリンパスさんには長年のサポートまことに有り難うございました。 今後ともご愛読のほどよろしくお願いします。 2014年10月16日@@@田中長徳 ^^^^^^^^^^^^ チョートクカメラ日記は最初は2001年5月、月刊「カメラジャーナル」上の月一度の「紙の上の日記」としてスタートしました。 2003年7月から「MJチョートクカメラ日記」として本格的に始動し、総計650万ページビューを超えるオンラインカメラ日記に育ちました。 これも皆様のご支援のおかげです。 本日「冠スポンサー」が、初代メデイアジョイさん、二代目駒村商会さんに続き、オリンパスさんにバトンタッチして、新規のスタートをきりました。 デジタルカメラの未来と、銀塩カメラの未来を縦横に語って行く 「PEN PENチョートクカメラ日記」を 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。 2009年12月17日 @@@田中長徳  
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