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2017年5月22日 (月)

偽ラの熨斗袋

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ライカ愛好会と言うのは最初に渋谷の東急文化センターか何かで私が教えていた講座の名前である。
建物が建て替えで会社が多摩川のほうに行ってしまったので、出かけるのがめんどくさいからその講座を止めたのである。そしたら有志が個人的に同じ講座を作ってくれた。しかし同じ講座では間違いが起きるので偽と言う文字を1文字加えたのである。そして既に10年が経過した。

毎月1回メンバーが世話役になって撮影会を企画するのである。だから東京の方々ありとあらゆる場所に撮影に行った。貴重な体験だった。

このところちょっとお休みしていたのであるが私の写真家生活50年と70歳の誕生日をメンバーが残念がってくれると言う企画があって、横浜の北部の海岸線を歩いた。
もとの海岸線で浦島太郎が亀を助けたポイントなど歴史的な重要ポイントを歩いた。
6年ぶりに撮影して歩いた。これは歴史的事実であって例えて言えばウォータールーの戦いでウェリントン将軍がどっちから来たのかと歴史学者が検証するのと同じことなのである。

JR大口駅のそばの無人のシャッター街でカメラ店だけが2店開店していて焼鳥屋だけが開いていると言うフェリーニの映画に出てきそうな場所も楽しんだ。

それで反町の真ん前にある中山飯店と言う中華屋さんで大宴会となった。
ライカM2の新品と山のようなトライエックス直期限切れをプレゼントされて70爺は大喜びであった。

ところが私を祝ってくれた偽ライカ悪の枢軸の面々には、法律が成立したばかりの共謀罪の疑いもあって上の証拠写真に示すようなのし袋をくれたのである。

意外な展開であったので嬉しかった。
これが羊羹の箱であったりしたら突きかえそうと思っていたのである。
のし袋のような形態の日本独特の包装を受け取ったのは思い返してみると1968年以来なのである。それはニッコールフォトコンテストの特賞を取ったので賞金ののし袋を授賞式の時にもらったのであった。

亡くなった佐藤明先生がニッコールクラブの重鎮であったので直接手渡していただいた。こっちは大学生であるから感激だった。その賞金の50,000円に18,000円を足して須田一政さんからフォコマートを購入したのである。
これが私が間違って写真家の第一歩を踏み出した最初の時点であった。
であるから実に半世紀ぶりにのし袋をいただいたと言うことになる。ありがたいのでお仏壇に飾ろうと思ったが家には仏壇がないので家人のピアノの上に安置した。

紙袋に装飾が付いていて中に何かが入っていると言うので思い出したのは南方熊楠の書いた民俗学的な1文で、「山の神おこぜを好む」というのがある。
これは紀伊半島のほうの伝説そして民俗学的なストーリーなのであるが山の神と言うのはおこぜをこのむ。で村人は山の神にお願い事をするときにオコゼを見せるからこれこれの願い事を叶えてほしいとお願いするのだそうである。
しかし山の神よりも人間の方がしたたかであるから、本物のおこぜは見せない。おこぜは干物にしてあってそれを奉書で包んであるのである。それで山の神に願いを聞き届けてくれたらこの紙を破って中のおこぜを見せてやると言うのだそうだ。それでオコゼを簡単に見られては困るので奉書を何枚も重ねて分厚い紙包ができてしまう。それが何百年も伝来されるのだからその真ん中にはおこぜが入っているかどうかもわからなくなるそうである。

その説話を思い出して面白かったのは私は写真家としての山の神である。
偽ライカ愛好会の皆さんは村人である。そして村人が私にもっと写真を撮ってくれと言う指示で紙に包んだオコゼを見せるわけである。

だからこの民俗学的な神と村人との契約関係ではのし袋を開けるとすべての契約が反故になると言うわけだ。そう思って見ると日本の伝承と言うのは何か旧約聖書と通じるようなところがある。これは契約なのである。
それで副賞としてもらったのが真新しいライカエム2のカメラとさらに大量の期限切れのトライエックスをいただいた。ライカと期限切れのトライエックスの出所は私も大体見当がついている。期限切れのフイルムは非常にありがたい。巨匠ヨセフスデクはわざわざ期限切れのフイルムをプラハの専門店で買っていたからだ。

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