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2017年5月26日 (金)

GR

Img_2952

GRは歴史そのものである。
最初は28ミリのレンズが固定されたフイルムカメラとして登場した。
あれは 20世紀の末の話だったかしら。

実に大昔の話であって当時のフイルムのコンパクトカメラは各社申し合わせたようにパノラマ機能というのが付いていた。
単に画面の上と下をちょんぎるだけなのであるが、そういう意味不明テクニックが流行だったのだ。
今のデジタルカメラの時代の機能の流行も5年10年経ったらお笑いになるかもしれない。

開発のコンセプトは28ミリのレンズが優秀でそれは一眼レフの28ミリレンズと同等と言う目標があった。
私はそれがちょっと変に感じた。
28ミリレンズのスタンダードと言うのはライカマウントのものだと思っていた。だからどうせならライカマウントのレンズも出したらどうですかなどとリコーにサゼッションした。

その私のサゼッションを聞いてくれたかどうかは別として、実際にGR 1の28ミリレンズがそのままライカマウントで発売になったのだ。でも最初は紆余曲折があって試作品のスクリューがカメラにちゃんと入らなかったりした。何かネジのピッチをインチとセンチで間違えたと言うような関係者の話があったが真相はわからない。

当時はまだプロの世界でも特にドキュメンタリーの世界ではライカでフィルムというのがメジャーであったから限定と言うことも手伝って、このGR 28ミリレンズは非常によく売れた。
私の周囲の国際的なグラフジャーナリズムで活躍する写真家も愛用していた。

ブランドとしてのGRと言う名前をどういう理由でつけたのかということをリコーの偉い人に聞いてみた。これは企業秘密に属するだろうから私などには教えてくれなかったが愚考するにグレードリコーの意味ではないかと考えた。大昔のプロレスラーのリングネームみたいでなかなかいいと思う。

GRレンズと言うブランドは個性的である。やはり以降の生え抜きの人はリケノンと言う名前を使いたかったようであるが私がサゼッションしたのはリケノンだとアマチュアの大衆レンズのブランドが定着しているからそれは損ですと申し上げた。

コンパクトカメラそしてコンパクトデジタルカメラがプロの道具として認知されるようになったのはこれが最初であった。

フィルムカメラ時代には私はライカエム5を使っていたからそれと同じようにカメラ本体をストラップで縦につるのが良いのではないかなどとサジェスチョンした。それはその通りになった。

私の場合はそれからすぐにこういうカメラはポケットに入れてしまって外からはカメラが見えないようにするのは良いのではと考えた。

これがいわゆる「GRストラップレスアナーキスト同盟」の始まりである。
文芸評論家の福田和也さんなどが私のこの遊びに協賛してくれて歴史的に有名な「福田組あの写真部」などを作って東京じゅうを午前10時から飲み歩いていたのも今となっては懐かしい。

北京の新華通信社が主催して中国のプロの報道写真家のフォトコンテストの授賞式に審査委員長で出席したことがあった。非常に巨大なセレモニーであってびっくりした。私が選評を述べるとそれがすぐ中国語に翻訳されると言うような次第だった。

これは晴れがましい席に呼ばれて私も偉くなったなどと浮かれてうきうきしていたのであるが、それから数年後になぜ私があのような晴れがましい席に呼ばれたのかがわかった。

北京の公式行事では乾杯をしてマオタイのような強い酒を飲むのである。
同行した日本の会社の偉い人は紳士であるから強い酒は強くない。それで私はいわゆる人間の盾として使われたようなのである。つまり私がグラスを干すとその後にアルコールはあまり飲めない人が隠れるという具合である。

私はちっとも迷惑ではなかった。面白いのは北京などでは強い茅台酒のグラスを重ねるとこの男は立派な人物だということになるらしい。
吉田健一のエッセイを読んでいたらそれがソ連のレセプションでウォッカを立て続けに飲んだので認められたと言う話もあった。
どうも吉田健一さんの事は別として私の場合は単なる酔っ払いである。でもGRのことで20世紀末を思い出すとあの時の北京の新華社の茅台酒の連続暴れ飲みを思い出す。
やっぱりGRはいいと思う。

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