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2017年5月30日 (火)

カメラ毎日1966年新年号

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1966年1月無音のカメラ毎日に掲載された高梨豊さんの名作「東京人」は巻頭三十数ページの大作だった。
私は高校3年生で4月から日大写真学科に進もうと言う時期だった。
雑誌であるから12月の20日には書店に並んでいたわけである。

高梨豊さんは当時最大のスター写真家であった。日本デザインセンターで広告の仕事もしながら同時に自分の作品も撮っていたと言うのが素晴らしかった。

日本の高度成長期のスタートの時代には写真家としてそういう生き方が理想的だし可能だと思われていたのである。

私は憧れの日本デザインセンターに入ろうと決心して入学してからすぐに4年間就職活動のようなものをしていたに違いない。
何年生の時であるかすでに忘れたが「高梨豊論 」と言う拙い一文を書いて、それを日本デザインセンターの受付に届けた。高梨さんはそれを読んでくれたと言うのも優しい次第である。

約300倍と言うケタ外れな競争率であるにもかかわらず私は日本デザインセンターに入社できた。その時の二次面接の試験官が高梨さんであった。別に何かを聞かれたと言うわけではない。写真部長が高梨君何かありませんかと聞いたら高梨さんは、別に何もありませんと答えたのであった。

期待に胸を膨らませて日本デザインセンターに入ったら高梨さんは既に退社された後であった。

夢と現実と言うのはいつもかけ離れているということを最初に教えられたわけである。同じ時代に入った同期の仲間は1年で止め2年で辞めていったが、私はとにかく3年間はこの会社にいようと思った。それは私にとっての「生きた大学」のようなものだった。

それで3年我慢して1973年の5月5日と言う日に横浜から船に乗ってモスクワ経由でウインに行った。
これが日本に戻るまで7年と6ヶ月の長いハネムーンのようなものになった。

「東京人」は高校生の時に買ったものがあったがとっくにバラバラになってしまった。それで後になってから新品みたいなきれいな雑誌を求めた。
神保町のギャラリーで東京造形大学のグループによる写真展が開かれた。田村東京カメラクラブ代表のすがたもあった。高梨さんのお相手は島尾さん。

高梨さんにお目にかかるのは10数年ぶりだと思う。毎日コミニケーションズで以前高梨さんの本が出たときに私もよんでいただいて高梨さんと対談をさせていただいた記憶がある。

ひさしぶりに高梨さんの姿を拝見してびっくりしたのは32歳で東京人を撮影したあの時代とほとんど変化がないことである。染色体の不思議とでも言うべきであろう。

サインをしていただいて私の50年以上にわたる東京人の夢はこれで完成したわけである。実にありがたいことだ。

トークが終わって質問の時間に私はどうしてもお聞きしておきたいことがあった。これは我々ゼラチンシルバープリントを扱う人間としては絶対に聞いておきたい秘密なのである。つまりプリントのサイズは何でしたかと言うことなのだ。

高梨さんの答えは普通の8x10。
これであった。
膨大なプリントを千鳥ヶ淵にかつてあったフェアモントホテルの大きな部屋に並べた。
これが実にゴージャスであるなと感心した。

この後世に残る仕事をしたときの高梨さんはまだ若干32歳なのである。そのことも素晴らしいと思う。今では40歳でも新人に思われたりする。
何があの頃と今では違うのかな。
ウィリアムクラインが写真集の撮影で東京に来た時も若干32歳だった。

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