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2017年3月24日 (金)

カメフレックスの旗

Img_2077
フランスはパリで制作された亀フレックスは1,950年代から60年代のシネマヴェリテ時代の代表的なカメラであった。

サイレントカメラでは無いからスタジオで撮影するには大きくて重いブリンプが必要だった。
それは本体だけで70キロもあるのでとても手持ち等は無理である。もっともその時代の映画撮影は後から音声をレコーディングするのが普通だったらこれで問題はなかった。

亀フレックスは以前から欲しかった。何が面白いかと言えばこれは世界でも稀な 35ミリのスタンダード映画と16ミリの小型映画を簡単な切り替えてコンバッチブルに使えると言う点にある。
これが亀フレックススタンダード16 /35である。

10年ほど前に竹橋の国立近代美術館でブレッソンの展覧会があった時、ライカについての講演会をやった。その時にミュージアムショップで置かれている書籍を見たらその中にウィリアムクラインの本でその表紙がクラインが亀フレックスを構えている写真なのである。

クラインとはその数年前にプラハで彼のアシスタントめいたことをやったこともある。
亀フレックスを手に入れなければいけないと思った。これは社会主義的な政治問題といってもよかった。割と短い2年間位の間に数台の亀プレックスが手元に集合した。

プラハの中古カメラ店で大きなトランクに入った亀フレックスのアウトフィットを買ったこともある。これは日本に帰るときに飛行場に行くまでに大変苦労した。それ以前にプラハのアパートの6階までエレベーターのない階段を持ち上げるのでくたくたになった。

その数年後、パリ滞在しているときにウイーンに巨大な亀フレックスのアウトプットが出た。値段が安かったのでこれを購入した。

東京に戻った時マンションのエントランス荷物が山になっていた。
まずいことに私がパリから東京に戻るよりも早く亀フレックスのアウトフィットが到着していたのであったのである。

それでおかげで今では亀フレックスのフィルムマガジンとか細かい付属品等をほとんど持っている。
この背の低い奥行きのあるフィルムマガジンは本来アクアフレックスと言う名前の水中撮影装置の中に入れるものなのである。

でも1部のカメラマンはこのマガジンが正面から見るとロウプロフィールであるということでドキュメンタリー撮影にも利用した。

それでアウトフィット一式を揃えて部屋の三脚に載せたり下ろしたりして、この10年間遊んでいるわけである。こういう老後の楽しみがあるとは思わなかった。

エドワードスタイケンは晩年近くになって、自分の邸宅の庭を35ミリのアリフレックスでで1本の巨木を撮影したのであった。
彼のー真似をしたければ、私は目の前の流れる隅田川を撮影すればよいのである。
しかし実際にフィルムストックを撮影して、プリントしてスキャンすると言うのは大変であって隠居の趣味ではない。
手元のマイクロフォーサーズのデジタルカメラを持ってもっぱら映画撮影の専用カメラとして使っているのである。

ゆえに亀フレックスはおもちゃなのであるが、こういう贅沢な時代が来るとは私が若い頃には想像もできなかった。

真鍮のプレートで作られた精密な亀フレックスの銘板がすばらしい。
それはパリ5月革命の風を受けて翩翻と翻っている。

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