フォト

オンラインギャラリー

バナー

無料ブログはココログ

チョートクカメラ塾ブログ

Chotokuぶらり パチ塾

« iPhoneを探して雨の夜の散歩 | トップページ | お知らせ😎 »

2017年3月 4日 (土)

ベル&ハウエルのトランク

Img_1980
実に不思議なことである。

一昨日の晩に40年以上前に使っていたトランクのことをふと思い出した。それは1,960年代のテレビ取材などで活躍したベル&ハウエルの16ミリ撮影機フィルモのトランクのことだ。

1970年の日本デザインセンター時代に銀座一丁目の銀一カメラでそのトランクを手に入れた。それは16ミリ撮影機の専用トランクなのである。その本体は当時の輸入代理店大沢商会で一番安い標準レンズが1本ついただけで30 万円もした超高価なカメラだった。もちろん個人で持てるようなものではない。当時のアングラ映画の作家ケネス・アンガーとか金坂健二が使っていたカメラである。
憧れのカメラであった。

当時、そのカメラが将来手に入るかどうかはわからないが、とりあえずトランクケースを手にいれたのである。そのトランクケースには上に大きな穴が切り取られてついていた。

お店の人の話では日本テレビが東ベルリンを取材に行った時に16ミリカメラを表に出しているとやばいと言うので穴を開けて中にカメラを押し込んで隠しカメラで撮影をしたそうである。

私は東ベルリンがまだ存在していた時に何度も訪問しているが確かにあの時代に撮影をすると言うのはなかなか度胸の要ることであった。

東ドイツにあるレンガ造りの工場建築を撮影する時もあそこは密告制度になっているので地元の人に頼んで車をチャーターしてあちこち走り回っていたが、三脚に乗せると通報される恐れがあるので、大型カメラの手持ち撮影で東ベルリンをあっちこっち移動した。その仕事は当時のアサヒグラフに掲載されている。

それで隠しカメラ用に作られたと言うよりも改造されたケースは中から物が落ちてしまうので、銀座通りのカバン屋さんでアルミニウムを加工して蓋をしてもらった。その修理代は今でもよく覚えている。3,500円だった。私の初任給が3万五千円の頃の話だ。それに私の写真展のステッカーを貼ったりして会社に通うときにカバンとして愛用していたのであった。

そのトランクケースはもう手元にないのだがふと思い出したのである。本当に不思議なことなのだが我々がやっている「ダブル8カメラをドアストッパーにしないための市民の会」と言う名前のFacebookのグループに新たに加入した友人が実はその鞄の持ち主であることをFacebookで教えてくれた。

私との最初の出会いというのがそのトランクを譲り受けたと言うのである。その前後関係はこちらはしっかり覚えていないが…それで思い出のカバンの所在が明らかになり写真まで送っていただいたので私は大変満足である。

そのトランクの底側面には確かベルリンヒルトンホテルのステッカーが付いていたはずなのでそのことをメールしたらその写真も送ってくれた。人生の大事な事はよく忘れる私なのに半世紀近く前の古いキャリングケースの細かいデテイルを覚えているのも変だ。


« iPhoneを探して雨の夜の散歩 | トップページ | お知らせ😎 »

ごあいさつ

  • 2016/6/30 フォトメンタリーさんとの契約が終了しました。ありがとうございました。
  • リニューアルのごあいさつ 本日より「冠スポンサー」にPHOTOMENTARYさんをお迎えして「PHOTOMENTARYチョートクカメラ日記」がスタートします。 オリンパスさんには長年のサポートまことに有り難うございました。 今後ともご愛読のほどよろしくお願いします。 2014年10月16日@@@田中長徳 ^^^^^^^^^^^^ チョートクカメラ日記は最初は2001年5月、月刊「カメラジャーナル」上の月一度の「紙の上の日記」としてスタートしました。 2003年7月から「MJチョートクカメラ日記」として本格的に始動し、総計650万ページビューを超えるオンラインカメラ日記に育ちました。 これも皆様のご支援のおかげです。 本日「冠スポンサー」が、初代メデイアジョイさん、二代目駒村商会さんに続き、オリンパスさんにバトンタッチして、新規のスタートをきりました。 デジタルカメラの未来と、銀塩カメラの未来を縦横に語って行く 「PEN PENチョートクカメラ日記」を 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。 2009年12月17日 @@@田中長徳  
2017年8月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31