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チョートクカメラ塾ブログ

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2017年3月 6日 (月)

ベニスで買ったカボチャのスープ入れ

Img_2006

小瀧さんが今ベニスで作品制作中である。
カーニバルは私などは撮影する気はないがその後のあっけらかんとした早春のベニスは好きだ。今がミモザの花の盛りであると言う。私が長く暮らしたwinはずっと北だからミモザの花は咲くのがもうちょっと遅い。ベニスは南国である。

部屋の隅のほうにかぼちゃのスープ入れがあるのを思い出した。
これは1981年にベニスに行ったときに買ったものである。サンマルコ広場のすぐ裏手の古道具屋で買った。その古道具屋はもう存在しなくてその後も場所を覚えているのでいつもその前でちょっと勝ち止まってみたりする。

旅行中こういう欲しいものが出てくるのは非常に困る。いっそのことあまりに大きな持ち歩きができないものならばそこであきらめるのだ。
ヘルムートニュートンの相撲と言う名前の巨大な写真集をベルリンで発見したときにはあきらめがついた。あまりにも大きくて重いからである。でもこのかぼちゃのスープ入れは旅行中持ち歩けるので買ってしまった。

まずいことにその時はベニスを皮切りにしてその後ヨーロッパ中を回ったのである。だからヨーロッパの国内線でかぼちゃのスープいれば常に飛行機の座席の私の膝の上にあった。

それから40年近く時間が経過してそのスープ入れは部屋の中に安全に呼吸をしている。
時代がいつのものかわからないが、素材を見るとそんな近世のものでは無いようである。素朴な絵付けがなかなか枯れた感じを出していて好きな道具である。

このかぼちゃを見て私が思い出すのは正岡子規が晩年に描いた1連の果物とか野菜の日日である。それは国立図書館の所蔵になっているので画像データはいつでも見ることができる。まるでこのかぼちゃのスープ入れをモデルにして描いたのかと危ぶまれるような不思議な存在感がある。

このスープ入れの中には何か大事なものを入れたと言う記憶がある。しかしもう30数年になるがこの蓋を取った事は無い。

その当時大事なものは今おそらく大事なものでは無いのかもしれないが、蓋をとると何かかぼちゃのスープ入れの魔法が解けてかぼちゃのスープ入れがただのかぼちゃになってしまいそうな気がする。

ちょうどシンデレラのストーリーの午前0時になるとかぼちゃの馬車が単なるかぼちゃになってしまうのとこれは同じシステムになっているのであろう。

だから我が家の家訓としてかぼちゃのスープ入れの蓋は絶対に開けてはいけないと言うことにしてある。

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