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2017年1月17日 (火)

押上カサブランカの左手

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この春にパリで写真展を中藤さんとやるわけだがそのための追加のプリントを押上のアウラ舎で制作した。 出来上がったプリントを取りに家からバスで押上に向かった。 メトロと違ってバスは周りの風景が明るく見えるのが良い。ダークルームはクリエイティブな部分があるがメトロの場合は単なる暗黒の移動手段である。 早めに押上に着いてみると非常に寒い日である。 しかし光がドラマチックだ。 亡くなった写真評論家の長谷川明と30年ほど前に東京の真冬の日差しが低いのでそれがいかにドラマチックな風景を作るかという話をしたことを思い出した。稲垣足穂も東京の真冬の朝の光を称賛している。 京島の細い道をジグザグに抜けて北に向かった。次々と新鮮な風景が私の眼前に繰り出されてくるのである。それをデジタルカメラで撮影した。 デジタルカメラは28ミリ相当の広角レンズが付いているので、私が初めて東京を撮影したときのライカに28ミリの広角レンズと自分の感覚は同一である。 路地の突き当たりに白い家が輝くように出現した。 つまり一昨年のモロッコのカサブランカと記憶と行動が二重になったのである。 反射的に自分の左手をかばおうとした。それは一瞬のことなのだが思わず苦笑いしてしまった。というのも2年前の今日に私はひどい帯状疱疹を発病してそれがようやく快方に向かったのが一昨年の秋のことなのである。 当時は左手は全くものを触ることもできないし、下げることすらできなかった。だからカサブランカ行きではキャリーバックエッチは常に右手で必要な時はものを持ち変えてやはり右手で操作するのである。 モロッコではそーゆー習慣が身についてしまったので、偽モロッコの押上のカサブランカの光景に遭遇したときに、私は思わず反射的に左手をかばったのだ。 シグムントフロイトの精神分析学でも左足を切断した人がいまだにそこに自分の左足がある感覚を感じているという一説があったがそれと逆の状況が私の左手上に起こったのである。 身体の記憶と言うのは非常に面白いと思った。 それで日曜日で休みのキラキラ橘商店街を歩いたらお店は全部閉まっていた。あいていたのが例のコッペパンのハトヤだけである。 あの撮影禁止で有名なお店である。私はもう十分にここは撮影したのでハトヤは無視してさらに北のほうに歩行した。 ちょっと遅れてアウラ舎に行ったら日曜日はカフェのお客さんで満員であった。プリントはまだできていなかった。私が日曜日と月曜日を勘違いしたのであった。それでまたバスに乗って佃に戻ってきた。

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  • リニューアルのごあいさつ 本日より「冠スポンサー」にPHOTOMENTARYさんをお迎えして「PHOTOMENTARYチョートクカメラ日記」がスタートします。 オリンパスさんには長年のサポートまことに有り難うございました。 今後ともご愛読のほどよろしくお願いします。 2014年10月16日@@@田中長徳 ^^^^^^^^^^^^ チョートクカメラ日記は最初は2001年5月、月刊「カメラジャーナル」上の月一度の「紙の上の日記」としてスタートしました。 2003年7月から「MJチョートクカメラ日記」として本格的に始動し、総計650万ページビューを超えるオンラインカメラ日記に育ちました。 これも皆様のご支援のおかげです。 本日「冠スポンサー」が、初代メデイアジョイさん、二代目駒村商会さんに続き、オリンパスさんにバトンタッチして、新規のスタートをきりました。 デジタルカメラの未来と、銀塩カメラの未来を縦横に語って行く 「PEN PENチョートクカメラ日記」を 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。 2009年12月17日 @@@田中長徳  
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