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2017年1月23日 (月)

つげ義春さん


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芸術新潮の 2014年1月号の特集つげ義春はすぐ売り切れになってしまって手に入らなかったので知人にゼロックスコピーをしてもらった。
そうなると安心してしまっていつでも読める場所に置いてそのまま数年が経過した。
今朝から家人がそのコピーの束を読んで面白がっている。家人はつげさんからの電話を受けた最初の人なのである。

妙におどおどした自分の名前を名乗らない。まるでで地の底からかかってくるような声だったと。これが1981年のことで私は当時つげさんと同じ多摩川住宅に住んでいた。
しかしスーパー有名人のつげ義春がなぜ私の電話番号がわかったのかは未だにわからない。

それで団地中央という場所にある昔ながらの喫茶店で時々会ってカメラの話をするようになった。夏であったのでつげさんは素足に下駄履きでカッターシャツを着ていた。下はジーパンである。

つげさんの漫画はガロの頃からよく読んでいたが当時のガロは神田神保町の焼酎家の奥の奥の路地の真っ暗な木造建築の二階にあった。青い表紙のつげ全集をそこに買いに行った。お金を払って手渡しをしてくれたのは忘れもしない南伸坊さんである。あるいは南さんにすごく似ていた人と出会ったのかもしれない。そこら辺は不明である。

もちろんつげさんと喫茶店でオレンジジュースか何か飲みながら「ねじ式」の話などはしない。
もっぱら国産のクラシックカメラの話が展開した。

これはいい機会だと思ったのでつげさんにライカウィルスを感染させようと思ったがライカは高いからダメと言うので最初から相手にしてもらえなかった。

つげさんは赤瀬川原平さんの親友でもあったようだが原平さんの場合にもライカは高いと言うのが免疫体になっていた。

偽ライカ同盟の会長に片岡義男先生をお願いした時、先生は二つ返事で会長を引き受けてくださったがそのあとで私がライカを目の前に置いてどうぞお使いくださいと言ったら、片岡先生はそのライカに指1本触れなかった。ここら辺が正統派のカメラ人類の根性だと思う。
ライカなどなくても写真は撮れる。

つげさんとは国産の一眼レフの話になって彼がミランダの最初のモデルを探していると言った。私はその年の秋から1年間ニューヨークに写真を勉強しに行くことになっていたので向こうでミランダがあったら買ってきますと約束した。

果たして到着してすぐにグランドセントラルステーションのコンコースでミランダの1番最初のモデルを手に入れた。

1年が経過して多摩川住宅につげさんを訪問した。
その時私は多摩川住宅の2階のつげさんの仕事場の三畳に入れてもらったのだ。クラッシックな木製の本箱があってその中には国産のクラシックカメラがぎっしり入っていた。

ニューヨークで買ったミランダの最初のモデルを取り出した。つげさんはそれを手にしてほしそうにしていた。
キッチンの奥さんに声をかける。
おーい、、、二万円だって、、、
その答えが
、、、じゃあいただいておいたらであった。お金はどうやら奥さんのお財布から出たようである。

プラハの労働者街、ジシコフの丘に北から南に貫く長いトンネルがある。そのトンネルが好きなので隣村に行くつもりでわざわざワインを丘の反対側に買いに行ったりしていた。そのトンネルの内部が何かに似ていると常々思っていたが、それはつげさんの描いた漫画の光景なのであった。
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