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2016年12月30日 (金)

小泉定弘さんの写真集が届く

小泉さんは日大写真学科の1年先輩である。

入学したときに外に入る部会がなかったので私は理論部に入った。その時の理論部の部長さんが小泉さんであったと思う。私は東松さんの所とか高梨さんのところに通っていたので日大の理論部会には1度も顔を出したことがない。

学生から助手になった頃の小泉さんの愛機はキャノンセブンのブラックであった。それが私の印象にすごい深く残って「名機礼賛」と言う本の第1巻には小泉さんのカメラの話が出ている。

小泉さんは今までに立派なハードカバーの写真集を何冊も出している。その最新号と言うわけだ。時間的には一種のクロニクルであって1964年から1973年に撮影した作品が掲載されている。

奈良のお寺とか昔の浦安とか非常に面白い。
その中に人物のシリーズもあって既に亡くなられた方々がたくさん登場してくるのも懐かしい。

その中で1番お世話になったのはつアイトフォトサロンの石原悦朗さんだ。石原さんは見開き2ページで登場するのである。撮影年代が1992年と言うから石原さんが1番脂が乗っていたと言う時期であろう。

ただし実際の石原さんには私が最初の個展以降一度しかお目にかかっていない。それは石原さんが亡くなる2、3年前に東京都写真美術館で北井さんの講演の相手に呼ばれたときに石原さんが飛び入りで入ったのである。写真展を企画する方としてはそういうのは面白いことではなかろうが何しろ石原さんはビックゲームであったから、そこに入ってくれて非常に話が楽しくなった。巨匠カルティエブレッソンがどのようにスナップするかを実際にやって見せてくれたのである。

小泉さんの仕事と言うのはまずいってみれば写真の王道と言うところに位置している。写真評論家からしてみれば1番評論がしにくいタイプの写真家のスタイルであると思う。そこがそこでまた痛快か。

人物スナップの中にオーストリアのマエストロカールベームが1963に来日した時のスナップがあってこれが素晴らしい。
私がマエストロに会ったのは1979年のザルツブルグ音楽祭の時であるからかなり時間が経っている。だから小泉さんの撮ったベームは青年のように見える。

写真集ではドクターカールベームと肩書がついているが彼はドクターではない。
だからザルツブルグで私がマエストロに呼びかけた時はあくまでヘル プロフェッサーベームなのである。マエストロはスケールが大きいから別に「俺はドクターじゃないよ」などと文句を言う筋合いは無いのだけれども。

ザルツブルグ音楽祭でベームの指揮するナクソスのアリアドネの総練習を見た。非常に怖い指揮者でヤノヴィッツをひどく叱っていた。
でも我々ファンには非常に優しくてリラックスした会話の最後に握手してもらった。その手の柔らかさが忘れられない。
その日から三日間私は手をあらわなかった。
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