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2016年11月23日 (水)

ロバートフランク展 ミックスメデイアよりミックスフライ

期間限定のロバートフランク展示に行ってきた。2度目である。

この前に、学生の文化祭のようだとあきれて帰ってきたのだが、友人の話では実は二階にも展示があるというのでびっくりした。受付に学生さんはいるが二階の事は誰も教えてくれなかった。

なんでそんな見落としがあったのかというと私の場合日本の展覧会の展示を最初から甘く見ているところがある。 1981年に西武の美術館で展示されたwinを特集した展覧会「win夢と現実」展というのがあった。

私はwinで開催されたそ最初の展示を見ている。その後パリとかニューヨークにも巡回した。
それで池袋の西武美術館に入ってエントランスを見てこれは全体の展覧会を要約した展示でその後に大きな展示用の部屋がいくつかあるのだと思っていた。
ところがそうではなくて私が最初の部屋だと思っていたのがすべての展示なのである。

何か浅草奥山のインチキな見世物を見せられた感じで不愉快になった。つまりダイジェストのダイジェストのそのまたダイジェストだったのだ。

それ以来私は日本の公的私的いずれの展覧会もそのスペースが小さいので信用しなくなった。こういうのは人生の不幸と言うものだ。

そういう展覧会に関して不幸な人生を送ってきた私てあるから今度のロバートフランクもエントランスの先の小さなスペースでそれが全てだと勘違いしたのである。

2階の展示室の収穫はフランクの歴代の仕事と言うよりも彼の製作した映画を時代別にほぼ全て見ることができたのがよかった。事実として私は「プルマイデイジー」を始めとするごく初期の作品をオーストリアフィルムミュージアムで見ただけなのである。

スクリーンの前に小さな椅子の置かれているだけでそれを見ている人は誰もいなかった。
上映されている映画がどれも全て古めかしい感じがしたのは非常に残念である。その理由は例えばあの偉大なアレンギンズバーグが詩をを朗読するショットにしてもそれを日中の簡易的な上映システムで見せられると何やらチャライ感じになってしまって何のありがたさもないと言うことになる。
これがこの種類の展覧会のミックスメディアでムービーが上映されるときのマイナスポイントだと痛感した。

展示物の中に私の興味はニューヨーク近代美術館で見た例の「ブラックホワイトアンドシングス」の印刷プロセスのマケットを見ることができたこと。そのオリジナルを私はMomaの研究室で手にしているがそのマケットの所有者はフランクではなくてジョエルマイヤロビッツなのであった。

他にも10年前にロバートフランクの「アメリカ人」の印刷用のプリントをニューヨークからドイツのゲッチンゲンに空輸するときの送り状、これはシュタイドル本人が本人が指定の用紙に手書きしたものだが、そのニューヨークからゲッチンゲンと言うディスティネーションが書き間違えられていて、それがボールペンで消されて書き直しされているという箇所が良かった。
そこら辺はプロの印刷技術者が絶対にできないことであるが、原稿の段階ではいかにも書き直すことができるからである。そこに私はシュタイドルの身体性に対する手の間違いの震えを感じてそれはよかった。
ちょうどマリアテレジアが朝食の席で戦争の報告書を手に取って間違えてそこにコーヒーのシミをつけてしまったのと同じ実在する人間の痕跡を感じたのである。

しかしながらミックスメディアで展示される映画のセクションの部分があまりに貧弱であったのでがっかりして私は芸大の反対はつまり音楽学部のキャッスルの食堂にミックスフライを食べに行ったのである。
ミックスフライとミックスメデイアを比較すればその歴史は前者のほうがはるかに古いこと。

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