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2016年11月 7日 (月)

ギャラリーバウハウスのプラハを旅する 7

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モルダウ川の右岸をやや遡った例のヴィシュハラドの岩山の先にあるのがこの工場である。
数十年もプラハに住んでいるのにしかもいつも市電の中から見ているのに私はこの工場が何であるかわからなかった。

私より年上のプラハに七十年以上住んでいるしかもジャーナリストに聞いても、さぁなんだろうなと言う位なのである。そういう無関心はヨーロッパ人に特有のものとは思わないにせよ私は腹を立てた。

建物は明るいコバルトブルーに塗られでいる。
何かエルミタージュ宮殿のような色合いである。
このままこの建物の使用目的がわからないままに人生を終わるのは残念なので、ある天気の良いお昼前にその工場に行ってみた。

モルダウ川の裏手の巨大な工場であるから大回りをしてそのエントランスに行って看板をしげしげと眺めたが私のチェコ語の理解能力ではやはりそれが何かわからなかった。

それ以来私はこの工場を「秘密のチョコレート工場」と勝手に名付けている。
まぁそれで良いと言うものだ。

こういう工場様式は19世紀後半のものであろうが非常に巨大な建築物である。
仔細に観察すると建物のウィングは完全にシンメトリカルになっていることがわかる。

これが数年前の話だが、今では安心して電車の中から通り過ぎるときに「秘密のチョコレート工場」だと納得をしているのである。
人間は知らないものは何らかの意味をつけて自分なりに理解をすると安心してしまうもののようである。

これは古いキエフカメラで撮影されたものだ。なぜならばアンダーパーフォレーションエフェクツになっているからだ。
ロバートキャパの写真などを、あるいはロバートフランクの写真など見て私がそこに35ミリフィルムの美学を感じるのはこの画面の下に点々と八つ連なっているパーフォレーションの闇なのである。

その闇と言うのはそんじょそこらのイヤミなのではなくこの時空間の一瞬に撮影されたときの本物の闇なのである。
そこが私が愛する35ミリカメラのマニエリスムだ。

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