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2016年8月 3日 (水)

大手饅頭のやりとり

Image_2現在と違って戦前は物流が今のような状態ではなかったから同じ日本国内でありながら数百キロ離れたところの特産物を自分の手元に取り寄せるというのは容易なことではなかった。 その実例を内田百閒の随筆で見ることができる。 彼が東京に出てきてから、これは彼のエッセイの上で調べたのであるが故郷の大手饅頭を食べたのはいちどか二度なのである。しかも時間がかかって小包で郵送されてきたのでかび臭くなっていた。

10数年前のこと岡山に遊びに行ってその後に広島に回る予定であった。新幹線の駅のホームでいきなり旧友の戸倉がホームであたしに大きな箱を手渡した。これは大手饅頭の30個入りとかそういう巨大な箱なのである。

旅先で荷物になるとは思ったがありがたく頂戴した。列車に乗ってその大きな箱をどうしようかと思った。私は岡山から広島に行ってそこを撮影する予定だった。 グリーン車の指定の席に座ったらしばらくしてから私に挨拶をする人がいた。 小学校の1年上のクラスの小宮英明のご両親なのであった。小宮のご両親は数回あっただけであったが私を覚えていてくださったのである。 小宮は大学卒業と同時にヘルシンキの音楽大学で教鞭をとってそこに今は永住している。 そのご両親に会ったので私は感激して戸倉から受け取った大きな大手饅頭の箱を贈呈したのである。 ご両親は以前は私が生まれた文京区音羽の近くにお住まいだったが、今は九州にお住まいとのことであった。それで新幹線でその稀な出会いが起きたのである。 6ー7年前にフィンランド航空でヘルシンキ経由でリスボンに行く予定であった。ところがヘルシンキから先の飛行機が飛ばなくなった。というのは例の火山の爆発でリスボン行きの飛行機がキャンセルされたのであった。それで考えてリスボンをキャンセルして初めてのヘルシンキに2週間ほど滞在したのである。 ヘルシンキに滞在と言うことをFacebookに書いたらヘルシンキ在住のアーティストからすぐ連絡があった。初対面の方であるがいろいろ情報を聞きたいのでお目にかかった。 その方にお目にかかる前に私は大昔の友人で今フィンランドに住んでいるはずの小宮を探しているとメールで伝えた。なんと驚いたことに20分で彼のメールアドレスがわかったのである。 これはそのヘルシンキ在住のアーティストのパワーなのである。 小宮英明とは連絡が取れたが今から会おうと書いたら、彼はヘルシンキから北に数百キロのところに住んでいると言うのでそれは諦めた。 それで数年前にご両親に新幹線の中であって大手饅頭をお渡ししたと言う事後報告をしたのである。 内田百閒がかわいそうなのは当時の物流の事情で大手饅頭を夢に見てもそれを食べる機会が数回しかなかったことだ。鉄道便か何かで送られてきた大手饅頭を蒸したのだがそれはカビ臭くて奥さんは食べなくて百鬼園だけが全部食べたそうである。 知人が岡山の大手饅頭をくれた。 渋いお茶を入れて小宮のご両親に大手饅頭を新幹線の中で差し上げたこととか内田百閒のことなどを思い出している。

 

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