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2016年8月15日 (月)

マンハッタン2011年3月14日曇り

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東日本大震災が起こったのは金曜日であった。私はニューヨークに飛んで同じ日の夕方にマンハッタンに到着した。リムジンで32丁目のホテルエンパイアステートビルのすぐ側であるが、それは乗り合いリモであったのでマンハッタンを北から南までそれぞれのホテルに客をドロップしてゆくのである。私が1番最後の客だった。リモの中でイスラエルからついた青年蓮と雑談をしたのは面白かった。しかしホテルに着くまでには結局2時間以上かかった。

成田から都心まで2時間と言う事はあるであろうが、マンハッタンは小さいからこれはかなりの時間がかかっていることになる。
ホテルに荷物を置いて斜め向かいのグロッサリーでコーヒーとビールを買って部屋に戻ってシャワー浴びて最初の缶をあけたらTwitteで野の宮が書き込んでいた。地震が起きた。大きいぞ震度4かと言うのである。これが私の東日本大震災の最初の情報であった。震度4で大きいと言うのは理不尽であるが彼はそのように実体験したのであった。
眠れなかった。

私はマンハッタンのポートフォリオを作るつもりで1台のライカと11本のフイルムを持参していた。つまりマンハッタンイレブン。これがその時のポートフォリオのタイトルである。

持参したモノクロフィルムは仕事場をかき集めたらそれだけ出てきたのだ。その数年後に沢木耕太郎さんと対談したときに彼はロバートキャパの足跡を求めてコルドバに行った時に持参したフィルムはモノクロームが三本であった。それで2人で大笑いした。でも田中さんロバートキャパがスペイン戦戦で崩れ落ちる兵士を撮影した時に持っていったフイルムは全部で5本だったそうですよと沢木さんは言った。

最近ではトライエックスお大尽と言う人々がいて何100本のフイルムを所有しているのがじまんになっている。彼らはそれで安心しているのである。何百本のフイルムを撮影したのならプライドにもなるであろうが未撮影の何100本のフィルムではカメラ屋さんの倉庫を作っているのと同じことだ。


戦前のツアイスのビオゴン35ミリにアダプターを付けてライカにつけた。これはもともとコンタックスマントであるからひょっとしたらロバートキャパが使っていたレンズそのものであるかもしれないなどと思うのは夢があって良い。

5番街を57丁目まで行ってティファニーの前まで。そこで踵を返して6番街に入ってずっと降ってきた。横断歩道で待っていてとりとめもなく東京、これは日本のことであるを考えてる時に目の前に巨大なトレーラーが来て何か舞台のような舞台の書き割りのような感じになった。そしたらそこにイエローキャブが入ってきた。視神経の視野のほんのわずかのところにTOKYOと言う文字が認識された。不思議な偶然だった。
それをほとんど無意識のうちに撮影していたのだ。私が東京に関する思考を先鋭化するためにまるでマンハッタンの神様は私の視野の背景を巨大なトレーラートラックでおおってイエローキャブの東京と言う文字を浮き立たせてくれたということになるのかもしれない。

それが何の東京なのかわからないまま6年が経過した。それで今さっきルーペでイエローキャブの上の東京と言う文字を拡大してみた。それは航空会社が東京に毎日飛行機を運行しているという広告なのである。会社の名前は看板を見ている限りではわからなわからなかった。

マンハッタンと言うところはそういう不思議な年風景を構築してくれる場所なのである。それが魅力なのであろう。最後にマンハッタンに行ってからもう6年になるのだが手元に11本のフイルムがあるから今更マンハッタンに行く必要もない。その11本のモノクロフィルムで十分にマンハッタンを味わうことができるのだ。

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