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2016年7月12日 (火)

オオミヤの永六輔さん

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永六輔さんが亡くなった。83歳。

1,967年頃であったか。悪友の須田一政さんと東京をカローラ1100でウロウロしていた。
一日のと言うよりか夜遊びの締めくくりは神田淡路町の洋菓子店オオミヤでコーヒーを飲むことであった。

今ではもうやっていないが当時はオオミヤは早朝から営業してバッハが流れていたのである。
顎のしゃくれた派手なジャケットの若い男性があの喫茶店の長いカウンターでコーヒーを飲んでいる姿は今もありありと思い出す。

須田さんと私がその長いカウンターの1番奥に座った。永六輔さんはいつもエントランス近くでホットコーヒーとミートパイなのである。

須田さんが私に耳打ちした。あそこに座っているのがいま売り出し中の放送作家永六輔さん、、、。

今でもそうだがこの喫茶店は天井が非常に高くて私などはヨーロッパに行く前、その練習としてこの喫茶店によく行ったのだった。
実際にwinなどに行ってみるとこの喫茶店より本物のwinの方が、天井はずっと低かったりして戸惑ったこともある。

それから四十年ぐらいが経過して永六輔さんの番組土曜ワイドでご一緒したことがある。
といっても実際にスタジオでお目にかかったのではなくて私は放送車で六本木界隈を歩き回ってラジオごしに彼 と話をした。
こういう会話というのは興味津々で私は永六輔さんを試す意味ではないが、最初に数十年前の朝の神田の喫茶店の長いカウンターの端でコーヒーを飲んでいらっしゃいましたねと、まず第一声を投げかけた。
永六輔さんはそのことをちゃんと覚えていらしてそこから会話がスタートしたのである。こういう大昔の記憶の会話のキャッチボールと言うのは非常に楽しい。

当時私は六本木ヒルズに仕事場があってマイクを持ってその敷地内で話を始めたら、いきなりガードマンさんが飛んできた。ここで勝手にやられては困るというのである。それもそのはずだ。
それで六本木ヒルズの敷地の1歩外に踏み出したら彼は何も文句を言わなくなった。これが仕事と言うものがあるであろう。

FM放送のインタビューなどは実際に小さな機材でやってくる。ところが中波と言うのはなかなか面倒な装置であるようであって、結構大きめのジープのような車が来てそこから中継用のアンテナを上に伸ばすのであるそれは10メートル近くあった。

放送の手順の打ち合わせをして私がちょっと席をはずしてその場所に戻ったら中継車がいなくなっていた。それで私は焦ったのである。何かバス旅行で集合の時間に遅れてきたためにバスが先に行ってしまったような焦燥感がそこにはあった。

今にして考えてみるに、彼に実際に会ったのは1967年の、神田カルチェラタンが出現する前の年で あった。
だからどうということはない。
人生ににいちど合えればそれで充分なのである。

なくなった写真家の宝田久人さんが彼のデビュー作写真集の表紙の帯を永六輔さんにお願いしていたことを今になって思い出した。そのタイトルは「停まらない汽車」と言うのである。

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  • 2016/6/30 フォトメンタリーさんとの契約が終了しました。ありがとうございました。
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