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2012年3月 3日 (土)

マキナのタッチとダッシュ

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十年前の佃日記をオンラインで読んでいる。当時は個人カメラ雑誌、カメラジャーナルというものを毎月出していたので、締め切りが迫ってくると、ほとんど佃の37fの部屋にすわりきりで仕事をしてた。あまりに長時間座っているので、家人に心配されたほどだ。

2000年の12月22日の夜遅くにサイゴンのタンソニュット空港のラウンジで沢木耕太朗さんと雑談した時、沢木さんはご自宅から仕事場まで30分ほどの時間がかかり、それが仕事にはかえって良いのだという意味のことを言っておられた。

それはいいなあ、と思っていたらしばらくして、屋根裏プラハから戻った時、六本木ヒルズライブラリの記事を朝日新聞にみて、即、会員になった。それ以前は仕事は東京か、あるいは東京から9000キロほど西のプラハのアトリエでしていたのである。

思うに雑文を書くという行為は原稿用紙のマス目を埋めるのは昔の話で、いまは、両手の指をキーボード上に連続的にタッチすることである。これは視線を変えてみると、キーボートと「いちゃつく」ことと言い直すこともできると考えた。キーボードを愛撫するので、男性は四六時中、PCの前で座りずめでそれで女性に失望されるという話しはすでに20年前にアメリカの雑誌の断片で読んだ記憶がある。

あたしのような前期高齢者は異性といちゃつく時期はとうに過ぎているが、キーボートと、いちゃつくのはまだ可能である。しかも人間同士の「いちゃつき」はこれは生命の不変の原理であるかもしれないが、あまりにも当たり前であって、退屈かもしれない。それより、キーボードと「淫行関係」にあった方が面白いということにも気がついた。面白いというのはそれが「創造的行為」という意味だ。

ゆえに我々の世代ではキーボードと戯れることが「代理的な性体験」なのかもしれず、それについてはいまさらウイーンのフロイト先生を持ち出すまでもない。

ほかに原稿を書く手段には、音声入力もあった。10年近く前、岩波のアクテイブ新書の一冊を音声入力で書いたことがあるが、しゃべり過ぎて予定の原稿の五割もオーバーしてしまったので、後で削るのが大変であった。だから口で話すより、キーボードにタッチするのが、今のところ便宜的最適な方法なのである。

ヒルズの49階で終日MacBookAIRと「恋愛関係」もいいけど、やはり持参のカメラとも遊びたくなる。MacBookをタイプしている時の、思考と身体性の関係はよく解き明かすと面白いことになりそうだが、確かなのは、これは話をしている生理反応の発音だけが抹殺されていて、伝達系の回路の出力先が指先に代謝しているわけである。ゆえに身体を動かしている実感がないのは問題だ。

その正反対にある身体性活動があたしの場合には東京大周遊なのである。

MacBookの作業がかなり静的な(上に述べたように性的であると同時に)なものなら、手元のカメラと手にしての「素振り」はこれは身体的エクササイズなのであって、そこがいい。

プラウベルマキナは最近では石川直樹さん愛用の670が高値安定であるが、こちらは1929製最初期モデルだ。数年前、カメラ雑誌で石川さんがモダンなマキナ、あたしがクラシックマキナで対談をしたこともあった。

このURマキナがシンプルで非常に良い。その最初期のモデルだけを使っている英国の写真家でモノクロ写真だけ撮影する人をオンライン上に発見して、同じ志を持つ人に巡り会ったような気がしたことがあった。要するに趣味の問題と片付けてしまえるかもしれないが、趣味は世界観の立ち位置の事であり、形而上学上の大問題だからこれは大切なのである。

薄暮の東京の光の下で手の中にある、マキナはエロチックだな。

★カメラはXZ-1。早くOM-D出ないかな!

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