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2011年5月27日 (金)

屋根裏プラハ

Praha_studio

プラハのこのアトリエを使いだしたのは、ビロード革命の数年前であったと記憶する。当時はまさに屋根裏倉庫のような所であって、まず天窓が磨りガラスの二重で空気が入れ替わらない。にもかかわらず冬は寒くて住めない。
夏は暑くて東洋人にも無理である。プラハの夏の気候はそれほど暑くはないが、なにしろ屋根裏なので熱気がこもる。
それで裸になってシャワーで身体をずぶ濡れにしてその気化熱でしのぐようなこともあった。
ベンチレーションの為に天窓の隙間に麦酒の空き瓶を差し込んでそれで空気を入れたこともあった。
その当時の様子は、写真集CHOTOKU X RD-1にその片鱗を見ることができる。

ここがモダンな天窓になってからはかなり住みやすくなった。風が通るし、冬は二重のガラスだから断熱効果もある。
しかもGOOGLE MAPでこのアトリエの8枚の天窓のその一番西にある、窓にA4サイズの紙の貼ってあることまで分かる。もっともこれはアトリエのことではなく「スパイ衛星」の優秀さの方の領域である。

六本木ヒルズの49Fにて仕事をするようになってもう8年ほどになると思うが、それ以前は仕事はもっぱら東京ではなくプラハでしていたのである。しかし当時はダイヤルアップの時代だから、画像などはFEDEXで送っていた。文字原稿はなんとか送れたけど画像は無理だった。
そのもっと前にはそういう通信手段はないから電話だけだった。モスクワでクーデターが勃発した時、それは家人からの電話で知ったのだが、これはインターネット以前の話しだから、あたしは当時、唯一CNNが見れる(今のCNNなど見たくもないがこれは80年代の話)インターコンチネンタルに走っていったのであった。

部屋は本当のSTUDIOであるから、一方に背景紙があって反対側はこのようなしつらえである。ベッドは南の壁に寄せてある。20年前にはベッドは北の壁に寄せてあったが、そこは屋根の傾斜があるので、真夜中に間違って起き上がった時に傾斜に頭をぶつけることが頻繁だった。
サイズはほぼ30畳ほどだと思うが、もともと貧乏症なのでその角の四畳半ほどのスペースで仕事したり酒を飲んだりしているのだ。
アトリエは他に暗室と小さいキッチンとバスも付いている。
本物のバルセロナチエアが2脚ある。以前は4脚あったのだけど、自分の東洋人の身体にはこの椅子は合わない。リラックスが出来ないのだ。この前、六本木の国際文化会館での石元泰博さんの講演会を聞いた。1時間半ほどの講演会であたしが感心したのはその内容もさることながら、石元さんが「元アメリカン」であるから、椅子に座ったら重心が安定している。これは真似の出来ないことだ。

最上階でエレベータはないから、階段である。今回、日本の節電関係で数ヶ月も阿エスカレータを使わないので体力がついたのであろうか、アトリエの階段が楽になった。とは言え、30歳後半からずっと同じ階段を登っているのである。今は60代の半ばなのであるから、体力は同じわけはない。

アトリエの魅力は仰向けになって星を眺めることが可能な点だ。この前も双眼鏡ではくちょう座あたりを見ていたら、視野をいきなり夜間飛行の旅客機が横切ったので驚いた。さらにその1分後に今度は人工衛星が南北に移動して行った。こういうのはかの野尻抱影先生もご存じあるまい。

天空は案外に忙しい。あたしの頭上はまず黒つぐみとトルコ鳩とツバメが飛行し、その上をチエコ航空。さらに高空をサテライトが飛んでその上がお月様で、それから惑星と恒星の順番になる。

このアトリエは航空路の真下にあるのだ。

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