クラシックカメラ@美の壺
TVは見ないから「美の壺」という番組のあるのも知らなかった。新潮の3月号の作家の日記を見ていてTVを楽しんでいるくだりが出てくると、ああ、意外と時間にゆとりのある人なんだな、とうらやましく感じたりする。自分の場合はただただカメラ関係のことを書いたり考えたりしつつ町歩きをしたりしていると自然にTVは見なくなる。家人から「TVでの最近の流行ごと」を聞いてなんとなく理解するのみだ。
美の壺という番組の取材は確か昨年の7月にあってその放映は10月だったと記憶する。これは家人の部屋で見た。20分かそこいらの番組でしかもカメラのことを知らない人にそのことを分からせるという「公共放送」というのは大変だなと思った。
そのまま忘れていたら、毎回の番組をフィーチャーした立派なムックめいたのを送ってきた。思うに放映された番組よりこちらの方がかなりいい。教育番組ではないが、どうしてもTVだと「何かを伝達しようとする」わけだから、そこに教育っぽい感じがつきまとう。これは草刈さんが案内してくれても同じことだ。
それに対して印刷媒体は自分の好きなように本の中を徘徊できる。ビデオオンデマンドも悪くないけど、あれもあらかじめ決められた時間軸の中を移動しているだけで単に番組の開始時間がそれぞれにずれているだけだ。その点、紙媒体は実に自由だ。このムックの宣伝の為に、あの番組があったのだと考え直してもいい。
ムックの中で恐れ多いというか、ことの他、嬉しいのはかのライカの父、オスカー・バルナックとあたしが並んで登場していることだ。もう人生の目的を達してしまった感あり。


