アイレス連合
あたしの周囲でアイレスカメラを一番愛しているのは、偽ライカ同盟の坂崎同志であろう。
前身のヤルーフレックスなども持っていて、カメラの取材陣に逆にヤルーを向けて(もっともほとんどの若いカメラマンはそれがなにかわからなかったようだが)アイレス闘争の参加表明をしているのである。ただし坂崎さんに何台のヤルーフレックスを持っているのかはまだ聞いたことがない。思うにこれが「人ゲノム」と同じことで人間のもっとも始原的な個人情報であるからだ。
先週の後半、長崎に行く前に荒木町のがらくた屋さんで、アイレス3cを買った。これが渋い、グレーハンマートン仕上げである。もっともお店の女子大生の販売女子は「単に日曜工作でおとうさんが塗りむらを作った変なカメラ」という認識があったようだ。冷静に考えてみればその女子の考えていることの方が真実に近いわけである。
アイレス3cのスタイルはM3にそっくりといわれるが、このカメラにM3以上にライカM型を感じさせるのはM3を蒸留したスピリッツがここに凝縮しているからなのであろう。だから偽ライカ同盟の公式カメラにしようかと思案中だ。
同じカメラは数台あるのだけど、この7月の引越し以来まだダンボールの中なのであって、それを捜索すると方図がつかなくなるから、そのままにしておいて新しい(中古の)アイレスを手に入れたほうが楽という意味である。
せっかくM3を蒸留したのに、残念なのはそのレンズの回転方向がM3と逆である点だ。それがアイレスの個性といえばいえるわけであるが、数十年もライカで撮影してきた「指の癖」というのはそんなに簡単に変わるものでもない。
アイレスで3cの次に出たのが上の画像のV型というモデルで、これは豪華な3本のレンズがついている。このカメラの美点は、その速写ケースの開き方が、スノーのそれと似ている、真ん中からカパッと開く方式であることと、レンズケースは同時代のニッコールレンズと同様な上質のものであることだ。
秋のうららかな日和にアイレスを持って裏路地などをゆるゆる歩行するのはまことに結構な人生の過ごし方である。
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コメント
チョートク先生、こんにちは。
私はあれ以降ノクチウィルスに感染したようです。ebayなどをのぞいたのが運のつき(笑)
投稿: Kazu | 2009年11月 8日 (日) 05時33分