新潮に新連載エッセイ掲載開始!
自分の生まれた前後の1947年頃の「新潮」は機会があると買っている。案外に保存状態の良いものもある。
右はあたしの生まれる3月前、1947年3月号で、稲垣足穗が「熊野」を掲載しているので入手。ちなみにこの号の執筆者は谷崎潤一郎、太宰治、坂口安吾というのだからスーパーだ。
左は62年後の2009年8月号で、辻邦生、北杜夫のパリ東京往復書簡全38通という特集が白眉だ。最近の通信事情の進化しすぎのつまらなさは今更言うまでもない。
辻潤やむさうあんの時代のパリ東京の手紙のやりとりに比較すれば、辻、北の時代は格段に速くなったであろうが、それでも伝書鳩を空中に放してやってその鳩が向こうに飛んで行き、その返事を持って戻ってくるまでの「間」がなにか大切なものなわけである。
新潮新連載では島尾敏雄の」終戦後日記(未発表)がある。これは島尾伸三が新たに発見した。日記文学は時間をシャープにカットし、それを鮮やかに保存する「採集ナイフと野冊」のようなものだ。ゆえに日記は面白いのである。
8月号であたしは「屋根裏プラハ」を連載開始。
紙数30枚余り。写真家で一枚も写真を使わないテキストだけというのがこの連載開始のキーになる。最初は写真を使用するつもりでいた。その件につき、矢野優編集長とプラハ東京で何度かのメールのやりとりがあって、結局ベストな選択になった。
目次には「新連載エッセイ」と赤で宣伝の入っているのも嬉しい。
ともかく「真剣勝負」でこの連載エッセイを展開する。
新潮8月号は7月7日世界同時発売。950円。最寄りの書店にゴー!
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