フォカの軽さ
フォカとはいまさら言うまでもないが、フランス製ライカコピーである。
つまり自分流に言えば、それは「らいか」である。らいかとは以前は国産ライカコピーに関して使っていた用語であったが、もうその範疇を広くとっても良いであろう。
うちの前の隅田川にはそこらじゅうにパリの記念物がある。中央大橋の上の銅像は、パリのシラクから送られたものだし、親水公園のステップのぼっくいには「姉妹河川」とか言うので、セーヌ川と隅田河の名前が並んでいる。
古来、そこを流れているのに、セーヌはその水系をパリ市内では利用できなかった。にもかからわらず、水害は常に起きている面倒な河だ。
だから、パリはセーヌに浮かぶ船である。魚はヒエログリフでは死の象徴だから、水が出れば魚はよろこぶ。しかしセーヌに浮かぶ船たるパリもやられてしまう。
ブレッソンのような、フランスの巨匠がなぜ、純粋なフランス製らいかを使わないのかは長年のなぞである。アンリはユダヤ人とは思わないが、フリッツの象徴たるライカをあそこまで使うというのは、なにかくれた主義主張があるのであろうか。
そのブレッソンはある時期には、キヤノンの4sbなんかを使っていた。しかしフランスらいかを使ったかどうかは確認できない。
だから、というわけでもないが、あたしは最初のフォカを1980年のリスボンで買って以来、フォカファンなのである。
数年前に、黒田慶樹偽ライカ同盟会員から、フォカの大口径レンズ(と、言っても明るさはf1,9)のオプラレックスをもっと世の中に知らしめようというので、オプラレックスクラブを旗揚げした。会員は黒田さんと、あたしの二名のみ。
ようするに、そういうレンズブランドに夢を見ることこそがMTF曲線を云々するよりもずっと大事なのだ。
フォカのよさは、そこそこの写りをして、同時に非常に軽量という点にある。勝間光学の双眼鏡の6x30はヒルズのロッカーに入っているが、そのケースには雑品を入れている。
それが一昨日はフォカユニバーサルRCに28ミリと135ミリのレンズをつけて、双眼鏡ケースに入れて佃からヒルズを往復した。
そのまま、取り出すのを忘れて、今日、またそのケースをヒルズに持参した。ほかには24x24のテナックス2も持参しているのだ。
こういう軽量な機材はよい。
フランス海軍がこのカメラとレンズの5本つきのセットを軍用に指定しているが、まんざら理由のないわけでもあるまい。
★日録。
真夜中の地震にて、寝不足の気味あり。
午前9時すぎに、佃を出る。しばらく、佃小橋の脇の水路のベンチに憩う。
最近の行動はあまりに定番化しているので、今日のことが昨日のことか、それとも明日のことか、ちっとも区別つかず。
月島の6番出口にて、うちの隣のレストランのソムリエさんと今朝も遭遇。
あいさつ。
午前10時より仕事開始。現在、午後8時になろうとする。調子が出てくると、とまらなくなるので、ロッカーから180プルーフのポーランドのうおとかを出して、ソーダ割りにて小休止。明かりのついた東京タワーが格好のつまみである。
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