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2008年5月16日 (金)

夕暮れのDSパラス

R0011771_2 R0011772_2 R0011774_2 いまさら、車の趣味もないが、乗りたいのはカブトムシ型である。

それもVWとかポルシエではなく、シトロエンDSパラスである。

自分が欧州にいた当時は70年代だから、このカブトムシもやや時代遅れというだけで、案外にたくさん見かけた。

マンハッタンの怪人、ちょーせいさんは若いころ、この車で、アメリカ大陸横断をしたらしい。でもDSはなにかアメリカよりもやはり欧州である。

パリの場末のどぶの脇に、腰をぬかしたような格好でだらしなく駐車していて、そのタイヤには犬のおしっこが、かかり果てたりしているのだが、ひとたびエンジンが回りだすと、まるでらくだのように腰をあげ、それから高速度で、コンコルド広場を経由して、オペラの方に疾走してゆくのが魅力である。

一本スポークのハンドルと、飛行機よりも複雑な油圧装置と、かなりわいせつな革張りのシートを持つ、どちらかといえば、都会のラグジャリーな車に見えるのに、これがまためっぽうラリーに強かったりしたのも懐かしい。

銀行強盗もこれに乗って逃走してもらいたいものだ。

今、このDSに似合うカメラを考えた。やはり時代は1968年のパリ。

5月革命の時期でなければならない。だからカメラは16ミリ撮影機のエクレールNPRにしよう。NPRはウイリアム・クラインがポリー・マグを撮った、かっこいい16ミリ撮影機だ。そのクラインがカメラを構えている姿に惚れて、6台のエクレールが今、ある。

エクレールと、DSとはそのデザインコンセプトが似ている。

DSにこれを積んで、サンルーフからデモ、でも撮影してみたい。DSには、ガブリオレはなかっただろうか。でもあのカブトムシスタイルがよいのだから、やはりサンルーフあたりに止めておくのがよいか。

学生がやる気になって、パリの路上の敷石を割って、投石を開始する。

「敷石をめくるとその下は砂浜だ」と、五月革命の闘士詩人が謳ったあの状態をエクレールで撮影しよう。

ここでシトロエンを運転するカメラマンの自分は無論、20代でなければならず、しかもフランス人であるのは必須だ。まあ、オランダ人なら許せるが、アメリカ人ではだめである。

さらに五月革命の気分を盛り立てるためには、自分はゴロワーズの両切りをくわえる、ヘビースモーカーでないといけない。

ここまできて、夕暮れの街角を曲がって行くシトロエンに乗るという自分の願望はもろくも挫折するのである。両切りのゴロワーズは、煙くて脂くさくていやだ。想像の上でもいやだ。

有楽町の夕暮れに見た、DSパラスは60年代の夢を撒き散らす。なぜ、あんなに未来志向の宇宙船みたいな車が存在したのであろう。

場所はプランタンの前だから、まあ、日本でフランスの空気が濃厚な意味では、フランス大使館の次かも知れない。

ちょっと周囲に東洋人が多いけど、パリのヴェトナム人街とか、チャイナタウンにいると思えばよいのである。あわてて、Gパンのポケットから取出した、キャぷリオR7で撮影した。こう書くと、リコーの広報さんはもう過ぎたカメラのことを書くといっていやがるのである。(昨日もGDD2とR8のことは書いてほしいがR7はほどほどにといわれたのだ)それが面白くてわざと書いている。遠くなるDSの姿をズームインして「追い写し」する。28ミリレンズだけのGRDではこうは行かない。R8よりもR7の方がわずかに薄いので、携帯はしやすい。

シトロエンは、波板鉄板でできた、2cvもあるけど、あれはあれでクラスの異なる車種だから、ここで同一に論ずるわけには行かない。

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Leica M2 いつ頃の、何という名前かは知らないが、シトロエンだ。 大昔のテレビ番組「海底大戦争」に登場した潜水艇スティングレイ号を連想させるデザイン。 [続きを読む]

受信: 2008年5月16日 (金) 15時05分

コメント

良いモノは、デジカメ撮ろうと やはり好くく写ります.....

投稿  散歩さん | 2008年5月16日 (金) 03時30分

カッコいい車ですね!!
始めてみました!!
私も欲しくなってしまいます!
維持にお金が掛かるかな(笑)

投稿 HA-NAM | 2008年5月16日 (金) 05時25分

長徳さんの語りは、パリの香りがします。
5月革命ですか、小生1976年にいたので、
かすっただけですが、ふんいきはその時から
ありました。
三社祭りの日に貴ブログで、それを思い出しました。

本年は、おっしゃりように佃の本祭りですね。
3年前に偶然 お会いできてLuckyでした。
本年も写真を撮りに、当日参拝予定です。以上

                

投稿 周徳古 | 2008年5月16日 (金) 08時28分

このDSは有楽町界隈でよく目撃されておりまして、何度か写真を撮りました。ものすごくきれいなDSですね。
私もDSの大ファンなんですが、さすがにこれを今乗りこなすのは、相当なパワーがいりそうです。

投稿 Summar | 2008年5月16日 (金) 09時36分

DS にもデカポタブル(Decapotable) が存在します。
1,375台が限定生産され価格は通常型DSの2倍の超高額でも、フランスの上流階級では人気車でした。

投稿 mactt | 2008年5月16日 (金) 11時05分

こんにちは大兄。

ハイドラニューマチックサスペンションのシトローエンは、故障が怖くてとても手が出ません。

文章にギャビン・ライアルの影響を感じますよ。

投稿 カピ爺 | 2008年5月16日 (金) 11時28分

シトローエンは2台乗り継いでいますが想像されるようなハイドロ系の故障はむしろ少ないと思いますよ。お試し下さい。それにしても良い色ですね。

投稿 犬儒派 | 2008年5月16日 (金) 20時44分

1988年にシトロエンBX16TRSを新車で購入し、1999年まで所有していました。エアコン故障など持病はあるが、乗り心地が実にいい車でした。その後、BXの後継車のシトロエンエグザンティアSXを昨年4月まで乗っていましたが、この車は全然、故障しない極めて信頼性の高い車でした。今は、プリウスを1年程、乗っていますが、シトロエンは、好きです。シトロエンDSは3台所有しています。但し、ミニカーです。

投稿 雅巳 | 2008年5月18日 (日) 20時17分

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