年一回の帝国ホテル
家人の音楽関係の集まりで、美鈴会というのがある。あるいはあった、と書くべきであろう。
これは家人の出身地の新潟の音楽の先生が、実家の向いの柴田先生というのであって、戦前のお医者様の奥様として、ベルリンに留学している。当時のことだから、行きと帰りは一方はシベリア鉄道なら、もう一方は郵船のなんとか丸であったことであろう。
以前、その柴田先生がベルリン留学時代のアパートメントの住所を示して、その場所が現存するかどうか確認してほしいと依頼されたこともあった。
柴田先生はかなり前に高齢で亡くなられたが、そのお嬢さんとかお弟子さんとかが、年一回、帝国ホテルのなだ万で、食事して往時の話題に花を咲かせ、それから、上で茶話会をするのである。
以前、ウイーン時代に年一回の滞在ヴィザの更新とというのが、あっという間にめぐってきて、その時間経過に驚いたことがある。この年一の美鈴会も、それと同じですぐに回ってくる。
家人が戻ってきて、どうだった、と聞いたら、なだ万には1年ぶりに行ったら、ベテランのスタッフは居なくなって、その代わりに若いスタッフに総入れ替えになったこと。内装が奇麗になったことをあげていた。
人件費も年寄りになると金がかかるから、使う方は安くて若い労働力が良いのに決まっている。
それと、帝国ホテルのカフェの今までの、紙ナプキンが布のナプキンになっていたそうだ。これは多少高くなっても、布のナプキンが良いのは言うまでもない。
帝国ホテルの常連の老紳士が、いつだったか、支配人を呼んでそのことにクレームをつけていた。こういうクレームは帝国ホテルに何十年も通う上客を演じないと出来るものではないが、いいことだと思った。
その紳士のクレームが効いたかどうかは分らないけど、巴里の安レストらンではないのだから、紙はやめた方が良い。
いくら、サービスが良くて、料理がよくても、紙ナプキンを使うレストランは、そういうクラスのレストラン以上に存在することが出来ない。これは日本語のミシュランガイドよりも確かなことだ。
さて、カメラの「クラス」の場合、この紙ナプキンに相当するのと、布のナプキンに相当するのとの区別はどこにあるのであろう。
フルサイズのデジカメが布のナプキンで、コンパクトデジカメは紙のナプキンというわけでもなさそうだ。
いっそのこと、デジカメはファーストフードだから、サイズに関係なく、全部が紙であり、ライカのような(ただしM8は入れない)フィルムカメラは布ナプキンであると区別すると、理解がしやすい。
上の画像は、エプソンRD-1s スーパーロッコール50ミリf1,8
横浜の日本郵船歴史博物館にて
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