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2007年11月28日 (水)

土浦ツェッペリンカレー

R1143697 先週土曜日の四谷のアローカメラの集会で、久し振りに鵠沼在住のフィギュア作家で写真家の佐々木潤一に会った。佐々木はペンタックスに自製の緑色の不思議な格好の皮ケースをつけて撮影するのが常だ。まあ奇人であることは確かだ。

この秋のヒルズのエントランスで開催された、「チョートククラシックカメラ展」では、あたしの過去に撮影した写真集からのモチーフをフィギュアにしてくれた。それも展示したのであるが、高さは30センチ、幅は10センチほどの手の込んだエルンスト並と言ってもよい、一種のオブジエであって、それにはたくさん引出しがついている。それぞれの引き出しには、それぞれにあたしの作品をテーマにした、マスクのようなものが入っていて、それをペンタックスの三角形のプリズムの上にかぶせて「遊ぶ」のである。

そのうち、この手のフィギュアはタカラトミーあたりで出るかもしれない。そのタワーの一つの面には、プラハのアパートが登場するのだ。そのモノクロの作品は1975年ころの撮影で、それは窓のない壁面に、巨大なジッパーが描かれていて、それが今まさに、引き下ろされようとしている巨大広告だ。これを走行中のプラハの路面電車の中から発見して驚愕した。その作品は写真集「ウイーンとライカの日々」(日本カメラ社)に掲載されている。

この前のプラハ行きで完全に忘れていた、その壁の巨大ジッパーのことを思い出した。それは佐々木の制作したフィギュアのことを思い出したそこからの連想なのである。

37年前の現場を記憶を頼りに探したら、それはプラハ南部の古城ビジュハラド、ここには同名の地下鉄の駅があるのだけど、その谷の下に、その壁のジッパーはかなり色あせてはいるものの、今でも存在した。いきなり30余年前に時間が戻ってしまった。その上には巨大な鉄橋がかかっている。ここはプラハの自殺の名所だ。

R1143698 その佐々木が横須賀の何かのイヴェントで、海軍カレーをはじめとする各種のカレーのレトルトを買ってきてくれた。4-5種類である。五十六カレーとかいうのもある。まだ全部を試したわけではないが、最初に食った、地鳥の激辛カレーというのは、その激辛はくちほどにもないので笑った。次が土浦ツェッペリンカレーであるが、これは香りがよかった。味はそれほど辛くはない。デリーの駅前の野点カレーにしてもそうだが、昨年の11月のインドカレー修行で勉強になったのは、辛いだけではなく、その香気の大切さである。上はデリー駅前の「野点カレー」の図。

以下は土浦ツエッペリンカレーのHPの引用。

土浦では、当時飛来したツェッペリン伯号の乗組員たちに、地元右籾(みぎもみ)産のジャガイモを入れたカレーを振る舞って歓迎した話が残っています。「土浦ツェッペリンカレー」は、このツェッペリン伯号ゆかりのカレーを土浦商工会議所女性会が現代風にアレンジして再現したもので、飛行船型のターメリックライスにジャガイモをメインとした野菜ベースのヘルシーなルーと特製のたれで、じっくり煮込んだポークが絶品です。更に付け合せには、日本一の生産量を誇るレンコンをはじめジャガイモ、ニンジン、オクラなどの野菜がトッピングされています。

今、土浦では、「カレーのまち土浦」を目指して、「カレーによるまちづくり」に取り組んでおります。

引用おわり。

なるほど、土浦はレンコンは知っていたけど、カレーの街宣言をしているとは知らなかった。気に入ったので買おうと思ったら、HPがあるのに通販が出来ない。土浦の商工会議所をはじめ数か所で販売しているだけのようだ。

そのパッケージには、ルフトシーフ グラーフツエッペリンの雄姿がイラスト化されている。ツエッペリンの母港、フリードリヒスハーフェンには何度も行っている。同名のホテルにも泊まった。最後に行ったのは2001年9月11日。すなわちナインイレブンの当日であった。

ツエッペリンミュージアムには実物大のキャビンのモックアップがあった。実に快適なサロンであって、エアバス380などよりもずっと良い。ダイニングもゆったりしていた。今の飛行機にはダイニングはないからこの点だけをとってもすごい。その室内の壁画はユーラシア大陸の巨大地図をイラスト化したものであるが、極東の日本はまだ五重塔と目のつりあがった人種のモチーフである。

比較人類学の典型のような、絵柄だった。よかったのは、旧帝国ホテル上空に飛来した、ツエッペリンである。これは木口木版で帝国ホテルの上空に浮かんだ巨船の姿だった。

父の残した古いアルバムに東京市の上空に浮かぶ消え入りそうな、葉巻型の船体の色褪せたプリントを見た記憶がある。

GR-D2ワークショップ(えい出版社)の原稿を書いて過ごす。ランチの時に、「日本橋バビロン」(小林信彦 文芸春秋)を書棚に発見して読み始めたので、原稿の速度低下する。

じかし長年の疑問であった、東日本橋の名前の謎が解明した嬉しさ。小林信彦の実家はこの前、岩波の山口社長を歓談した「鳥安」のすぐそばだった。

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